ロックを題材にした映像作品を語る

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ベルベット・ゴールドマイン

一人の歌手が繰り広げた壮絶な人生

ロックな作品は他にもあります、この作品は当初筆者も理解に追われ、何度となく見返してみたものの、全体像が見渡しづらいと感じた作品でもある。やや批判から入ってしまいましたが、何せただ単純に見ているだけでは、おそらく作品を見た人の多くがクエッションマークを経たせること間違い無しの作品だからだ。ロックを題材にした映画はどちらかと言えば濃厚なものが多く存在していますが、この作品もとりわけ通常の映画と比べたら強烈な個性を発揮している。

その作品とは『ベルベット・ゴールドマイン』、1998年に公開されて放送された今作はかつて巻き起こっていたロックブームの黎明期と言える1970年代に活躍していたとあるロックバンドの歌手の回顧録だ。そんな彼の歴史を追随して調査するため、1人の記者がかつてロンドンを席捲する程の絶大な人気を勝ち得ていた男がどうなっているのかを探す旅となっています。

今作では記者が主人公として、行方不明となっているロック歌手の素性を探していく物語と見る人もいるでしょうが、どちらかと言えば探されている歌手の歴史を紐解いていくといった展開になっている。中々に特徴な今作ですが、テーマもかなり色濃い。

この3つが映画を語る上では重要と言われている、といっても知らないと作品が面白くならないというわけではないので、頭の片隅にでも覚えているくらいがちょうどいい。

そんなベルベット・ゴールドマイン、今作については要考察なのでまずその点から見ていこう。

作品概要

今作は1970年代、当時のロンドンで実際に流行っていたグラムロックムーブメントと言われる中で活躍した架空のロック歌手の活躍が描かれている。グラムロックとは、女性のように濃い化粧をして表に立って歌唱するバンドのことを指している。わかりやすく言えばにビジュアル系バンドといった方が良いでしょう。

そんな今作、とにもかくにもあらすじを見ていかないことには始まらないのでこちらも、分かるように紐解いていこう。

あらすじ

1984年、新聞記者として働いていたアーサーはある日編集長から、かつてロンドンを席捲したカリスマロック歌手であるブライアンの行方を探して取材してくるようにと指示を下す。ブライアンはかつて狂言暗殺を行ったことにより業界から追放、その後の足取りを誰もつかめない状態だった。

かつてブライアンの熱狂的な信者であり、ファンであったアーサーにとって願ってもいなかった仕事といえますが、こなしていく中でアーサーは当時のことを思い出します。劇中の時代から10年以上前、そこはブライアンを中心に結成されたヴィーナス・イン・ファーズを従えて人気を博していた。しかし虚構と現実に挟まれた生活にブライアンは度々疲れを吐露するようになると、やがて行き詰まるようになったブライアンは自らを殺すことによって表舞台から去ることを決意し、それを実行に移すのだった。

苦悩の物語

ロック歌手とは奇抜であれ、などと誰も決めつけていない。しかし如何せん音楽性が突飛もない、常識という枠に縛られたリベラル精神めいたものが込められているのが見て取れるでしょう。反社会的な思想が含まれても、それを聴衆は世間に縛られないといって自由奔放な歌手に惹かれていく。今作のブライアンも、本当の自分と虚構の自分、作られた自分があまりに誇張されていく中で戸惑いと共に、疲れを覚えていくのだった。

冒頭ではあれだけ好きだった音楽も、今となっては敬遠するくらい嫌いになっている。そんな描写が生々しいくらいに描かれているので、見ていて心が縛られるような思いに駆られた。やがて思いついたのは自分を殺すということ、要するに自殺めいた結末だ。これもなんとなく似ている例が日本を含めた世界各地で見られるので、他人事という風に切り取れるような問題ではない。

偶像視される自分の存在に辟易し、やがて元あった自由な姿を見つけるためにもブライアンは決心したのだった。

アーサーにしてみれば

熱狂的なファンとして描かれているアーサーですが、彼は最終的に別人を演じているブライアンを見つけ、更に彼の元パートナーだったカートも見つけている。そこで詳しく話を聴くことは出来ても、戻りたいかと尋ねるだけの勇気を持ち合わせていなかった。最後の方ではブライアンが今どのような思いで謳っていたのだろう。あれだけ嫌がっていた別人に成り代わるというのも、彼自身が生き抜いていくためには必要なことだったとはいえ、最後まで個を貫くことの出来ない歯がゆさが見て取れる。

ちなみにだが、今作では基本アーサーが主役として描かれているのだが、珍しい第三者の蚊帳の外にいる立場だ。なので深く物語に関与するのではなく、彼の自分探しを目的にして行われた人生経験として培われていきます。

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